コミュニケーションの不具合は・・。
ひとは自分の思い込みで生きている・・。
「俯瞰で見る」・・ことができて初めてクリアなコミュニケーションが成立するのかもしれない。
人間関係の不具合も、だいたいが双方の思いこみが何枚も重なり合って複雑になっていく。
最初はごく小さな「誤解」や「思い込み」から始まる。
例えば、ある人が今日は挨拶をしてくれなかった・・。
たったそれだけのことから思い込み、決めつけが始まったりする。
そして次に会ったときには少しの警戒心を抱きながら会話したりする。
少しでも失礼な発言があると「ああやっぱりね・・。」
と、自分の思い込みを強化する。
そしてそれは固定化されてゆく。
いつの間にかその人は「苦手なひと」となっている。
客観的に見ると、相手はただ重要なことを考え中だったのかもしれない。
体調がすぐれなかったのかもしれない。
あるいは物理的に聞こえなかったのかもしれない。
反射的に思い込む前に、その「思い込み」に気づくことが大事だ。
どんなに無礼な人であっても、そうなる理由がその人の歴史の中にあるのだ。
その歴史まで知る必要はないけれど、「想像力」や「理解」を使うことでコミュニケーションはとれる。
瞬間の動作ひとつで人を判断できないし、そうすることは何も生み出さない。
もちろん適度な距離感を保つことは大前提だ。
ひとを尊重する・・とはそういうことなのかもしれない。
その人の生きてきた歴史はその人しか知りえないのだから、軽々しく決めつけたり批判するのでなく、「わからない」部分を推し量る「愛」や「理解」を使いたいと思う。