「病気」は敵ではない。
「病気と闘う」、「病に勝つ」、「闘病」・・・と言う表現を聞くたびに違和感を感じる。
「病気」は敵ではないし、「悪」でもない。
痛かったり、苦しかったりするし、快適な状態とは程遠いのは確かだけれど・・。
でも人生の中の貴重な「経験」のひとつだ。
そこには「死生観」も関わってくるだろう。
肉体は精神とつながり、精神は魂とつながっている。結局見える部分、見えない部分全部繋がりあっている。
「病気」を肉体だけの問題ととらえるのではなく、そういう全体性のなかで見ることがもうそろそろ常識になってもいい。
それは「生きる」ことって何?と言う疑問にたどり着くかもしれない。
「病気」をそれも一つの「経験」として皆が捉え始めることによって、忌み嫌ったりすることも同情も闘いも減り、ただその人が十分に「経験」できるように見守り、必要な励ましやサポートを過不足なくいい塩梅でできるようになるのではないか・・と感じる。
自分が大きな病気を得たときに、どう感じるのかは分からない。
様々な感情が怒涛のように押し寄せてくるだろう。
でもきっと最後にそこから得る「経験」は豊かだろう・・というのは分かる。
だからその「経験」を求めてみな「病気」というものを得るのかもしれない。