「かわいそうな人」・・はいない。
「かわいそうな人」・・と、ひとの事を思う人はいても本当に、
「かわいそうな人」・・はいない。
本人が自分の事をかわいそうだ・・と思うことがあっても、実はそれも自分のまいた種だったり、刷り込みだったり、思い込み・・・ということもある。
「かわいそう」と見える状況や状態のなかで、自分の「居場所」を見つけて何らかの「価値」を見出し、抜け出せるのに出ようとしない人もいる。
どんなに建設的なアドバイスも、効果的な対処も、優しさも、共感も、その場合は届かないだろう。
なぜなら本人の心の奥深くの思いが「かわいそうな自分」や「大変な状況」を手放したくない・・から。
当の本人もたぶん気づいていない思いだ。
だから、きっとこのことを言うとものすごく怒るだろう。
そして烈火のごとく、どんなに自分が大変な状況か、かわいそうか、他人事だと思って・・!とまくし立てるだろう。
そうすべて「他人事」なのだ。
あなたが気にしていること、ぎゅっと握って離さない「何か」、「~すべきこと」
全部たぶん全然「大切なこと」じゃなく、「ひとごと」なのだ。
「ひとのこと」を手放して、本当に大切な「自分」を慈しむことにもっとエネルギーを使おう。
そうすることで、本当にすべての状況がびっくりするくらい様変わりするから。
「自分」を大切にする・・という事と、「自分だけ良ければいい」・・と言うことの違いを知ろう。
ひとを助けたければ、まず「自分」をしっかりと全部受け入れてすべてを慈しむことだ。
「自分」のことを愛せないうちは、誰かを本当には愛せないし助けることもできない。
本当の「強さ」や「優しさ」を知ろう。
見せかけの表面だけの「強さ」や「優しさ」では、ひとを本当には救えない。
いつだって問われるのは、自分の心の奥底にある本当の「想い」それだけなのだ。