「笑顔」のエネルギー
「笑顔」・・はダイレクトにエネルギーを感じる。
ずっと以前に空港で働いていた頃、夜遅く何だか憂鬱な気分だった。
そのときある外国の老紳士が通りががりにウインクをして、とても優しい笑顔でにこっと私に微笑んでくれた。
「大変だね。頑張って。」
と言われたようで、嬉しくて憂鬱な気分がスーッと晴れたのをよく覚えている。
ほんの数秒の出来事でも、「笑顔」のエネルギーは十分伝わる。
十分大人になった今は、たくさんの子供たちから「笑顔」にさせてもらう機会をもらっている。
あるとき一年生の男の子が、
「なんで先生はいつも歯を見せてるの?」
と聞いてきた。
自分では気づいてなかったけれど、いつも笑っていたようなのだ。
どんなに小生意気でも、わがままでも、無視されようが、悪態をつかれようがどの子も本当にかわいくて思わず自然に笑っている状態なのだろう。
「そのままでいいんだよ。」
と精一杯そのときできる自分を表現している子供たちに向ける無言の大丈夫!のエネルギーなのだ。
制限の枠の中では、
「あれがだめ、これがだめ。」
なんてたくさんのダメ出しがあったとしても、本当は全然大丈夫なのだ。
子供たちは個々に素晴らしい自分のエネルギーを、自分のやり方で発散させている。
それが、集団の枠からはみ出たからといってそれが間違いなのだろうか?
その子にはもっと広い場所(枠)がフィットする・・それだけのこと。
既存の狭い枠に無理やり合わせようとするのはもう古い。
新しい様々な個性を持つ子供たちが、そのエネルギーを十分発揮できるように多様な枠が必要だろう。
彼らが既存の枠に屈しないように、「そのままで自分のままで最大限生きて」とエールを込めて、力強い肯定の「笑顔」を贈り続けよう。